水道水中の放射性物質

2012年05月29日

昨年(2011 年)の原発事故で水道水から放射性ヨウ素が検出されたことは記憶に新しいと思いますが、事故から一年余り経過した現在はどのような状況であるのか、報道などをもとにデータをまとめてみました。2012/05/29現在

1. 飲料水の放射性物質基準

2012 年4 月1 日より、食品の放射性物質基準が新しくなりました。飲料水の基準は下記のとおりです。

放射性ヨウ素:2012/3/31までの従来の暫定基準では300ベクレル/kgでしたが、2012/4/1からの新基準では無しとなりました。これは、放射性ヨウ素は半減期が約8日と短く、事故から1年が経過した現在は検出されないため、基準から外されたためです。

放射性セシウム:2012/3/31までの従来の暫定基準では200ベクレル/kgでしたが、2012/4/1からの新基準では10ベクレル/kg

2. 事故直後と現在の放射性物質濃度

@ 放射性ヨウ素

2011年3月の事故直後は水道水から200ベクレル/kg をこえる放射性ヨウ素が検出され問題になりました。浄水場では緊急的に活性炭の投入量を増やして、放射性ヨウ素の吸着を実施しました。

放射性ヨウ素は放射性セシウムに比べ微量でも放射能レベルが非常に高いという特徴があります。けれども半減期が約8日と短く、1 ヶ月も経過すると10分の1以下にまで放射能レベルが下がります。
実際に水道水で事故直後の3月に200ベクレル/kg を超える数値が検出されましたが、徐々に低下して昨年5月以降は検出されていません。


A 放射性セシウム

2011 年3 月の事故直後に微量の放射性セシウムが水道水から検出されましたが、基準値を下回るレベルでした。これは原水(河川)からの流入と言うよりも、大気中の放射性物質が浄水場に降下したものと考えられています。
その後は放射性セシウムが浄水(水道水)から検出されることはありません(検出限界レベル1ベクレル未満です)。

原発事故で大気に放出された放射性セシウムは塵として広い範囲に降下して地面の土や泥に吸着されました。この土や泥が河川に流れて浄水場に取水されるのですが、浄水場で行われている濁りの凝集と沈降濾過により、ほとんどの放射性セシウムが除去されました。つまり通常の浄水処理で除去可能なのです。

浄水場で説明うける.jpg
埼玉県大久保浄水場にて担当者から説明をうける様子

現在は原水となる河川からも、浄水した水道水からも放射性セシウムは検出されていません(検出限界レベル1ベクレル未満です)。しかしながら浄水場の沈降濾過で発生する汚泥からは今でも数百ベクレル/kg の放射性セシウムが検出されています。
これは原水に含まれる放射性物質が、汚泥として約1 万倍に凝縮されるためですが、浄水場での放射性セシウム除去率の高さ(推定99.99%)を証明するものです。この汚泥は現在のところ浄水場の敷地内で管理、保管されています。

(例):浄水場で発生した汚泥の放射性セシウムの濃度が500ベクレル/kg としたとき、原水の放射性セシウム濃度は1 万分の1 である0.05ベクレル/kg と推定されます。もちろんこれほど低い放射能レベルは測定不能(検出せず)です。

3. 放射能測定

厚生労働省から各自治体の浄水場に、毎月の放射能測定を義務付けています。
実際に浄水場では検出限界レベル0.5〜1ベクレル/kg の精度で毎週あるいは毎日測定して水質を管理しています。
(実際の数字は各自治体のホームページから確認できます)
したがって水道水を利用する限り、放射能に関しては問題ないということです。放射能を心配するあまり高価な浄水器やミネラルウォーターを購入せずとも現在の水道水は安心して飲料水として使えます。


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posted by shinto at 17:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能
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